04. 大学病院ならではの指導・養成力

多彩な診療科を有し、研修医が経験できる症例も多岐にわたっています。
高い指導力と養成力を持つ専門医が揃った大学病院ならではの環境は、先進医療を修得するにふさわしい場と言えます。

アレコレ学べる豊富な診療科

総合病院ならではの幅広い診療科での研修

総合病院として48の標榜診療科を誇ります。地域の拠点病院という岩手医科大学附属病院の選択肢の多い研修を繰り返すことで、自分にあったキャリアを見つけることができます。

特定機能病院として高度な先進医療を実践

当院は特定機能病院として高度な先進医療を実践しています。また、都道府県がん診療連携拠点病院や治験拠点医療機関、エイズ治療中核拠点病院等の指定を受けており、岩手県内はもちろん北東北における地域医療の拠点として医療の発展・充実を図っています。

様々な診療科の専門医が揃っている

各科は経験豊かな多くの専門医

様々な診療科の専門医が揃っていて、きめ細かい指導を受けることのできる体制と、診療科の枠を超えた全病院的指導体制を築いています。

バックアップする指導医が多彩

バックアップする指導医がたくさんいますので、常に自己判断ではなく上級医と相談して実施しています。幅広く研修したい人にも、深く研修したいという人にも有意義な仕組みになっています。

大学病院ならではの最先端医療

「医・歯・薬」の連携という独自の最先端医療

基礎・臨床、医学・歯学・薬学を横断的・学際的に結ぶ様々な先端的な研究がなされ、「医・歯・薬」の連携という独自の最先端医療の可能性を切り拓いています。大学病院ならではの最先端の高度医療の研修ができます。

先端技術による医療現場の進化を体験

講座横断的・学際的共同研究の拠点として「医歯薬総合研究所」を平成23年に創設しています。「超高磁場7テスラMRI」を機軸とした脳血管・神経・精神疾患の病態解明のための画像診断技術や臨床疫学研究、老年疾病や悪性腫瘍克服のためトランスレーショナル・リサーチ分野など、様々な領域での実績を体感できます。

Common Diseaseから専門的な疾患まで豊富な症例

プライマリ・ケアから専門医療までトータルに学べるカリキュラム

プライマリ・ケアから高度で専門的な医療まで幅広く経験することができます。大学病院ならではの各種カンファランス、 セミナー、講演会等、多彩な教育プログラムが用意され、幅広く知識を深めることができます。

難易度の高い手術症例に関わることができる

大学病院での研修のさらなる特徴としてあげられるのは、一般病院では診られない症例を経験できるということです。将来難易度が高く、専門性が求められる疾患に遭遇した時に役に立ちます。

合併症症例など診療科間の連携を学ぶ場

複数科による診断と治療を必要とする症例、科を横断して対処が必要な合併症症例など、高度な臨床判断を要する事例も研修できます。広い意味でのチーム医療の経験も得られます。

認定を受けている先進医療

  • パクリタキセル静脈内投与及びカルボプラチン腹腔内投与の併用療法 上皮性卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がん
  • 術後のホルモン療法及びS-1内服投与の併用療法 原発性乳がん
  • 放射線照射前に大量メトトレキサート療法を行った後のテモゾロミド内服投与及び放射線治療の併用療法並びにテモゾロミド内服投与の維持療法 初発の中枢神経系原発悪性リンパ腫

指導医Interview

岩手という地域が魅せる
臨床研修体制。

阿部 珠美
Tamami Abe
岩手医科大学内科学講座
消化器内科分野 助教
出身大学:岩手医科大学
出身地:青森県

岩手医科大学が矢巾に3学部合同キャンパスを建設し12年、新病院移転を終え5年が経過しました。私は矢巾キャンパス第一期生として入学し、卒後臨床研修も岩手医科大学附属病院で修了、その後も本学消化器内科へ入局しました。まさに、現在進行形で岩手医科大学に育てて頂いております。研修医時代には他県・他病院での研修も経験しましたが、岩手医科大学を中心とした地域連携が確立しており、どこの施設においても研修医指導の意欲のある『アツい』先生方が多い印象を受けました。都会への魅力を感じる学生、研修医の先生方は多いと思いますが、地域だからこそ経験できることも数多くあります。なによりも、岩手県の患者様は本当にやさしい。研修医1年目で採血検査に苦労し何度も失敗していたにも関わらず、『誰でも初心者なんだし、仕方ないよな、がんばれ』と声をかけてくださった患者様は今でも忘れられません。地域・地方における医師不足は岩手県に限ったことではありませんが、不足しているからこそ、求められているからこそ、やりがいを感じられる場所でもあります。人の温かさを患者様や医療従事者の方々から感じ、医師として以前に人としても成長できた場所であると感じています。何より、自分自身で『岩手医科大学出身の自分はレベルが低い』と思い込んでいたところがありましたが、全くそんなことはなく、臨床病院、教育機関、研究施設としても本学が魅力に溢れた施設の一つであると実感しています。『求められる、頼まれる、怒られるうちは華』と研修医時代の恩師に教わりました。今でも教訓のひとつとして日々反芻しています。ゆっくりと仕事をすることもあれば、寝る時間を惜しんで救命に携わることもあります。我々の『医師』としての仕事は人命を預かる仕事ですので、当然のことと思います。岩手県にも、『アツい』指導をしてくれる先生方がたくさんいること、岩手医科大学という地域特性を活かした病院だからこそ経験できることがある、ということをぜひみなさんに知って頂き、一緒に仕事をする機会ができれば嬉しいです。悩むことがあればいつでも声をかけてください。