私が初期研修先として岩手医科大学附属病院を選んだ理由としては、ローテートを組む際の自由度の高さです。大学内であれば自分の希望する科を自分の好みで調整でき、自分の興味がある科や知識を深めたい科を重点的に回ることができました。その中で一般的な疾患から大学病院ならではの専門的な疾患や高難度の手術症例まで幅広く経験することができました。また外部の病院で研修を行うたすきがけ研修も利用しやすい点が魅力的です。私は県立胆沢病院の整形外科で3ヶ月間研修を行い、その中で整形疾患の初期対応や手術など様々経験することができました。岩手医科大学附属病院では、院内外での研修を自分の好みでコントロールできる点が最大の魅力だと考えています。私は研修医になった当初、自分の進む科をまだ決めておらず研修医として働き決定しようと考えており、研修医の二年間では興味のある科を重点的に回るようにしていました。私のように卒業の段階で自分の進む科を決めていない人にとって、岩手医科大附属病院での研修は自分の今後を決めるにあたり特にとても有意義な研修生活となると思います。

外科 専門研修医
岩崎 崇文
Takahumi Iwasaki

出身大学 : 岩手医科大学
出身地 : 大阪府
令和2年3月当院臨床研修修了

大学病院で研修をして良かったなと思うところは沢山ありますが、一番は診療科が全て揃っているところだと思います。私は、研修を始めてから自分が進みたい科を決めましたが、優柔不断なところがあり、決まるまでに長い時間がかかりました(実際に科を決めたのは研修2年目の12月でした)。そのため、少しでも興味がある科はすべて1か月毎にローテ―トしていました。岩手に残ることは決めていたので、実際に各医局の雰囲気を体験することができたのも診療科を決める上で良かったと思います。市中病院では既に決まった診療科を何か月回るかまで決まっていたり、そもそも診療科自体が無い場合もあり、選択の幅が狭まってしまう可能性がありますが、大学病院の場合は、自分で研修プログラムを設定できるので興味がある科を好きなだけ回ることが出来ます。また他の病院で最大12か月研修することが出来、これは他の病院には無いシステムなので、色んな病院で沢山研修してみたい!という方にも大学病院での研修はおすすめです。私のように、どの科に行くかが全く決まっておらず迷っている方は、まずは大学病院で研修をして、じっくり各科を見て回ることで自分がやりたいことが見えてくるかもしれません。いまは私たちの頃よりも基本給が高くなったと聞きましたので、大学病院での研修、おすすめですよ!

皮膚科 専門研修医
浅野 和奏
Wakana Asano

出身大学 : 岩手医科大学
出身地 : 青森県
令和3年3月当院臨床研修修了

当院の臨床研修プログラムの一番の特徴は、「オーダーメイドローテート」ですが。他院で研修ができる「たすきがけ研修」の選択肢の多さと自由度もダントツです。県内の病院のみならず、函館五稜郭病院、八戸赤十字病院、能代厚生医療センター、埼玉医科大学病院など他県の病院でも研修することができます。大学病院ならではの協力体制ですね~。受け入れ側の調整もあるため、基本的には2か月前までにたすき掛けの申請を行う必要がありますが、これは他院で研修する同期から評判を聞いて良いと思った所を回ることもできる訳です。興味はあったんだけど…と躊躇してしまって心残りがある病院はありませんか?当院のこの制度でその思いを解消できるかもしれません!!また、進みたい科の候補はあるけど迷っている方にもメリットがあります。私は産婦人科に興味がありましたが、専攻医として市中病院をローテートするときのイメージをつかみたくて、たすき掛け制度を使いました。市中病院では正常分娩や女性ヘルスケアなどを多く学ぶことができました。病院実習では大学病院で見たものがその科のイメージとなりがちですが、それはほんの一面に過ぎず、様々な仕事内容、働き方がある事に気付くと思います。まだまだ書ききれませんが、自分で色々考えて研修を組みたいという方に一番オススメの病院です!

産婦人科 専門研修医
細見 信悟
Hosomi Shingo

出身大学 : 岩手医科大学
出身地 : 兵庫県
令和4年3月当院臨床研修修了

海外研修のチャンスもあります!

山里 將修さん
臨床研修医
出身大学:岩手医科大学

私は、米国での短期海外研修にあたり、消化器内科の研修を希望し、現地で二名の消化管内科専門医のもとで研修をさせていただきました。
一人目のofficeでは、主に上部内視鏡検査と下部内視鏡検査を一日あたり10件以上行っており、その検査数と正確性、そして検査のスピードに驚きました。二人目のofficeでは、アメリカの保険の現状と医療の仕組みについて、教えていただきました。また、内視鏡専門施設であるManhattan EndoscopyCenterで、内視鏡検査を見学させていただきました。
内視鏡検査における日本との違いの一つとして、麻酔科専門医が麻酔をかけている所が挙げられます。鎮静化を行うことにより、患者さんが感じる苦痛を和らげることができます。また、麻酔科専門医が麻酔をかける点でも安心できるため、患者さんにも「内視鏡検査が辛いものではない」という印象を持っていただけると思いました。その他にも、米国では、胃癌よりも大腸癌が多いため、上部内視鏡検査よりも下部内視鏡検査をする機会が多いことを知りました。
緊張しながら始まった海外研修も、一生懸命学ぶとあっという間に終わりました。お世話になった方々のように、優しく、穏やかな医師になれるよう努力を続けていきます。

※新型コロナウイルス感染状況を考慮し、現在事業を中断しています(令和4年8月時点)。