横道 瞭さん
2年次臨床研修医

自由度の高いローテートで
さまざまな病院で多職種連携を経験、
コモンディジーズの基本も学んでいます。

信頼する精神科の先生から「精神科に関心があるのなら、環境が整っているこの大学病院が良いのでは」と助言されたのが、こちらで研修をするきっかけです。病院見学時に拝見した回診で、先生方が非常に熱心に診ていらっしゃったこと、医療スタッフの皆さんと細かく情報共有をしていることなどが決め手になりました。そして今、この時に抱いた印象通りの恵まれた環境の中で、仕事をすることができています。
私は約1ヵ月刻みで多くの外病院を経験していますが、コモンディジーズを基本から学んだり、多職種連携を実践したりしています。一方、大学病院の良さは専門領域に特化した症例を経験できるほか、たくさんの医療スタッフが在籍しますから、幅広い見識をもつ方々と出会う機会が多いことも挙げられると思います。先輩や同僚と一緒に息抜きに出かけることもあり、先日も温泉に行ってきました。内丸メディカルセンターの総合診療科での研修も、全人的アプローチを意識して、非常に丁寧に診察することに集中できており、充実した日々を送っています。

ONE DAY SCHEDULE

8:30

カルテのチェック

毎朝、その日に診察に来られる患者さんのカルテに、ひと通り目を通します。経過をきちんと確認して、今後の治療について討論できるよう準備をします。

9:00

診察

まず症状を幅広く伺った上で、さらにそれに対して患者さんがどのように考えているのか、何を心配されているのかといったことを、できるだけ引き出すようにしています。医学的な側面の聞き漏らしがないようにしながら、リラックスした雰囲気の中で、患者さんの生活環境や社会的側面についてもお話を伺い、診察に活かします。

10:00

指導医の先生に相談

診察前後、疑問や迷いなどがある場合は、時間や場所に関係なく、指導医の山田先生をはじめ、先生方に相談して意見や指導を仰ぎます。先生方はいつも熱心に、一緒に考えてくださるので安心感があります。

11:00

回診

症状の変化や食事、睡眠の状況などを伺いながら、表情、仕草もしっかり観察して、心配ごとなどはないか、こちらのお話を安心して聞いてくださっているか、といったことを把握するようにしています。また、今後の治療方針の確認なども行います。

12:00

昼食

仕事の手を休めて、リフレッシュできる昼食の時間を大切にしています。山田先生とご一緒するときも多く、他愛のない話でリラックスします。私は出前で中華のメニューを届けてもらうことが多いです。

13:00

カンファレンスに向けての準備

毎日、午後3時くらいから、その日経験した症例のカンファレンス発表を行います。診察の中で得た患者さんのさまざまな情報を整理して発表し、先生方の考え方や意見を伺うための準備をします。

15:00

カンファレンス

一人の患者さんのプロフィール、総合診療科にいらっしゃった経緯などから発表を始めます。いつ頃から、どのような症状を自覚していたのか、同居のご家族はどのようにその症状を把握していたのかといったお話も参考にして、病気の原因を探り、治療計画を立てていきます。

16:30

抄読会

抄読会で「プライマリケアにおける個別化されたうつ病の介入による不安予防の活用」をテーマとした論文について発表しました。その後の討論を通して、最新の情報をはじめ、さまざまな知識を増やします。