朴 史愛さん
2年次臨床研修医
手技だけでなく、コミュニケーションの
とり方など、小児科だからこそ得られる
実感と学びがあります。
岩手医科大学附属病院を臨床研修の場に選んだ一番の理由は、学生時代から知っている先生方がいらっしゃる環境で学びたいと思ったからです。実際、多くの医師や看護師などの先輩方に大変手厚く指導していただいています。小児科では採血や点滴などの手技を習得できたこと、また保護者の方々とも密にコミュニケーションをとる大切さなどを、経験を通して実感しました。父が地元で整形外科医として開業していますので、将来的には同じ道を目指し、患者さんを丁寧に診られる医師になりたいです。
8:30
医局カンファランス
医局全体で電子カルテを基に、患者さんの病状経過や今後の治療方針等について、情報共有します。オンラインで県内の病院とも繋ぎ、症例提示と意見交換を毎朝行っています。
9:00
病棟回診
指導医や上級医とともに病棟へ移動し、患者さんの回診を行います。小児科では保護者の方が付き添っている場合が多いので、本人だけでなく、保護者の方にもお子さんの様子をお聞きしています。私が所属していた神経班の患者さんは意思疎通が上手くできない方も多く、その際は特に保護者とのコミュニケーションが重要となります。
9:00
回診後の医局カンファランス
医局へ戻り、回診時の様子を踏まえて病状経過や治療方針についてチームで検討します。治療の変更や検査項目の追加などはこのタイミングで行います。
10:30
カルテ記載等
患者さんの病状等を電子カルテへ記載していきます。回診やカンファレンスの内容を踏まえ、朝の時間にまとめて記載することが多いです。
11:00
病棟処置室でエコー
患者さんがお子さんであり、大泣きしてしまうことも珍しくないので、患者さんに寄り添いあやしながら検査を行います。この時は心疾患を持ったお子さんのエコー検査を行いました。機嫌がいいうちに素早く行う技術が求められ苦労しました。
12:00
昼食
緊張感から解放され、ひと時の休憩です。
黙食に留意しながらではありますが、グループの先生たちと一緒に楽しく昼食を取っています。
13:00
病棟処置室で採血
採血やルート確保ですが、小児の血管は大人よりも細くとても難しいです。時にはライトで照らしながら指の細い血管を狙って刺したりします。また、泣いてしまうお子さんがほとんどなので、看護師さんにタオルで体を包んでもらい、腕が動かないように固定しながら素早く行います。
14:30
膀胱機能検査
午後はその日によって様々な検査を行うことが多いです。 この日は指導医の先生と共に膀胱機能検査を透視室にて行いました。私自身、初めて経験する検査だったので、先生に教えていただきながらアシストしました。
15:30
MRI検査
神経班の患者さんは定期的に頭部MRI検査を行うことが多いですが、大人と違い、小児は30ー40分の検査中じっとしていられないので、鎮静をかけながらの検査となります。この検査のためにルートを取り、そこから鎮静剤を投与し眠ったことを確認してから検査を行います。その後、画像を見て過去の画像と比較しながら病状の経過を確認します。