医療関係者へ

自宅で療養を続けたい

がんの在宅医療

自宅での療養

急な体調悪化に24時間対応してくれる訪問診療・訪問看護や介護保険制度など、在宅療養を支える仕組みがあります。

自宅で過ごす場合、「急に具合が悪くなったり、痛くなったらどうしよう」などと不安になることもあります。あらかじめ予想される体調の変化について、対応の仕方を担当医や看護師に相談しておくと落ち着いて対処することができます。お住まいの地域によっても在宅ケアの体制が異なりますが、24時間対応してくれる訪問診療・訪問看護や介護保険制度など、在宅療養を支える仕組みがあります。
まずは各病院の主治医や看護師、医療相談窓口、またはがん相談支援センターへご相談ください

誰にどんな相談ができるの?

地域包括
支援センター
介護・福祉や保健・医療等にまつわるあらゆる相談を受け、その人に合ったサービスにつなげてくれる窓口です。
担当医(病院) 治療の相談や、必要に応じて再入院に対応します。
在宅医
(訪問診療)
定期的に訪問し、痛みや症状のコントロールを行います。
訪問歯科医 歯や口の中のケアなどの相談に応じます。
訪問看護師 在宅医と連携し、療養のお世話や点滴などの医療処置、療養の相談などを行います。
薬剤師 ご自宅に訪問して、お薬の説明や使用法、副作用に関する相談に応じます。
訪問リハビリ 上手な身体の動かし方や筋力維持のためのリハビリ、介助の仕方の指導なども行います。
ケアマネジャー 自宅療養でどんな支援が受けられるか、一緒に考え計画を立てます。
ホームヘルパー ご自宅に訪問して、 日常生活の介護、買い物、掃除などの援助を行います。

介護保険サービス

介護保険制度の対象になると、介護保険サービスを総費用の1割から3割で利用することができます。65歳以上(1号被保険者)と、40歳以上の方で「特定疾病」(がんの方を含む)に該当する方(2号被保険者) は、体の状態により介護認定(要支援 1・2、要介護 1~5)を受けることができます。
がんの場合、申請の条件があります。介護保険の認定には申請から30日程かかりますので、前もってよく相談しましょう。

サービスの内容

在宅サービス

訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリ、デイサービ ス、通所リハビリ(デイケア)、ショートステイ、福祉用具 レンタル(車いす、介護用ベッドなど)、住宅改修など 福祉用具のうち、入浴や排泄に関連する用具などを介護 保険を利用して購入できる制度もあります。

施設入所サービス

介護保険の指定を受けた施設に入所し、施設内で入浴 や食事、排泄などの介護や機能訓練などを受けること ができます。

申請窓口

お住まいの市町村の介護保険担当窓口で申請することができます。

地域包括支援センター

介護予防を含め、在宅療養などに関する様々な制度の利用や福祉の相談に応じる窓口です。
各市町村の地域包括支援センターにお問い合わせください。

その他の在宅福祉サービス

介護保険以外にも、急に福祉用具が必要になったときのレンタルや 車椅子・ストレッチャー(寝台)ごと移動できる介護タクシーなどが利用できます。
各病院の医療相談窓口やがん相談支援センター、各市町村の地域包括支援センターにご相談ください。