附属病院における医療の質を示す指標(Quality Indicator)について
医療の質を示す指標(Quality Indicator)として、病院の機能や診療の状況などを数値化し、他施設との比較、経時的な変化などから、提供する医療が安全な水準にあるかを検証し、より質の高い医療の提供を図るために活用しております。
岩手医科大学附属病院 臨床指標 2021年11月更新
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1 患者満足度(外来患者)満足
患者満足度調査項目「病院について総合的にどう思うか」に対して「満足」と回答した外来患者の割合
(分子)分母のうち「満足」と回答した外来患者数
(分母)外来患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問有効回答数2021年度 2022年度 2023年度 備考 コロナの状況を鑑み未実施 37% 39% -
2 患者満足度(外来患者)満足またはやや満足
患者満足度調査項目「病院について総合的にどう思うか」に対して「満足」「やや満足」と回答した外来患者の割合
(分子)分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数
(分母)外来患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問有効回答数2021年度 2022年度 2023年度 備考 コロナの状況を鑑み未実施 35% 34% -
3 患者満足度(入院患者)満足
患者満足度調査項目「病院について総合的にどう思うか」に対して「満足」と回答した入院患者の割合
(分子)分母のうち「満足」と回答した入院患者数
(分母)外来患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問有効回答数2021年度 2022年度 2023年度 備考 コロナの状況を鑑み未実施 53% 55% -
4 患者満足度(入院患者)満足またはやや満足
患者満足度調査項目「病院について総合的にどう思うか」に対して「満足」「やや満足」と回答した入院患者の割合
(分子)分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した入院患者数
(分母)外来患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問有効回答数2021年度 2022年度 2023年度 備考 コロナの状況を鑑み未実施 31% 24% -
5 一日平均延べ入院患者数
一日に何人の患者さんが入院していたか、期間内の平均を示す数値です。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 827.5人/日 813.9人/日 818.2人/日 -
6 病床稼働率
当院は1,000床のベッドを保持していますが、期間内において、何割のベッドが患者さんに提供されていたかを示す数値です。病棟にはそれぞれ機能があるため、病棟別に稼働率を管理することで、ベッドの使い方を見直す指標となります。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 82.7% 81.4% 81.8% -
7 手術件数(手術室で実施したもの)
当院の手術室で期間内に実施された手術の件数実績を示します。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 9,080件 8,616件 8,676件 -
8 うち)全身麻酔件数
№7の手術件数のうち、全身麻酔下に行われた手術の件数実績を示します。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 6,012件 6,282件 6,505件 -
9 分娩件数
期間内に行われた分娩の件数実績を示します。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 293件 293件 256件 -
10 剖検率(死亡数に対する解剖実施数の割合)
院内で死亡された患者さんの数に対する、解剖を実施した事例数の割合です。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 3.2% 2.2% 3.3% -
11 クリニカルパス適用率
院内で運用しているクリニカルパス(入院から退院までの一連の医療行為を標準化した工程表)の使用割合であり、標準化された医療が実施されていることを示す指標です。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 34.5% 35.6% 39.0% -
12 一日平均延べ外来患者数(入院患者の外来受診を含まない)
一日に何人の患者さんが外来受診されたか、期間内の平均を示す数値です。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 697.2人/日 709.8人/日 697.9人/日 -
13 救急システム運用実績
コードブルー
院内で患者さんの容態が急変した場合、周辺フロアにいる医療者に応援を求めることができるように、館内放送を利用した救急システムを整備しています。コードブルーは生命に関わる急変時に発動される救急システムの実績を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 30件 33件 33件 コードAMI
コードAMIは緊急で心臓カテーテル手術が必要となった際に発動される緊急システムであり、優先的なカテーテル室や人員の確保について館内の医療者へ協力を求めるものです。ここではその発動実績を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 48件 41件 28件 グレードA
グレードAは緊急分娩が必要となった際に発動される緊急システムであり、優先的な手術室の確保について館内の医療者へ協力を求めるものです。ここではその発動実績を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 5件 8件 8件 コードストローク
コードストロークは緊急で血栓回収療法が必要となった際に発動される緊急システムであり、優先的なカテーテル室や人員の確保について館内の医療者へ協力を求めるものです。ここではその発動実績を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 42件 48件 63件 -
14 院内迅速対応システム(コードイエロー)運用実績
急変兆候のある患者さんに対して、病棟スタッフが専門チームであるRRT(Rapid Response Team)の介入を依頼した実績を示しています。意識や循環、呼吸などの状態により急変を事前に察知し、主治医や担当看護師とRRTが協力して今後の対応方針を検討するためのシステムです。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 753件 818件 714件 -
15 入院患者の転倒・転落発生率
(分子)入院患者に発生した転倒・転落件数×1000
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 3.02‰ 2.73‰ 2.86‰ 精神病棟 3.22‰ 3.67‰ 2.26‰ -
16 入院患者の転倒転落による損傷発生率(損傷レベル2以上)
(分子)入院中の患者に発生した損傷レベル2以上の転倒・転落件数
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.57‰ 0.49‰ 0.54‰ 精神病棟 0.62‰ 0.57‰ 0.18‰ -
17 入院患者の転倒転落による損傷発生率(損傷レベル3以上)
(分子)入院中の患者に発生した損傷レベル3以上の転倒・転落件数
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.05‰ 0.00‰ 0.06‰ 精神病棟 0.00‰ 0.11‰ 0.06‰ -
18 入院患者の転倒転落による損傷発生率(損傷レベル4以上)
(分子)入院中の患者に発生した損傷レベル4以上の転倒・転落件数
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.06‰ 0.06‰ 0.03‰ 精神病棟 0.00‰ 0.00‰ 0.00‰ -
19 入院患者での転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b 以上の発生率
(分子)入院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b 以上の転倒・転落件数×1000
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.06‰ 0.06‰ 0.03‰ 精神病棟 0.00‰ 0.00‰ 0.00‰ -
20 65歳以上の入院患者における転倒転落発生率
(分子)65歳以上の入院患者に発生した転倒・転落件数
(分母)65歳以上の入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 3.84‰ 3.58‰ 3.91‰ 精神病棟 5.68‰ 6.68‰ 3.21‰ -
21 リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
(分子)分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数×100
(分母)肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数
(分母除外要件)入院時年齢が15歳未満の患者2021年度 2022年度 2023年度 備考 75.64% 77.43% 78.5% -
22 新規圧迫創傷(褥瘡)発生率
(分子) 調査期間中にd2(真皮までの損傷)以上の院内新規圧迫創傷発生患者数
(分母) 調査期間初日(0時時点)の入院患者数+調査期間に新たに入院した患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.458% 0.551% 0.556% 精神病棟 0.009% 0.019% 0.012% -
23 新規医療関連機器圧迫創傷(MDRPI)発生率
(分子) 調査月の新規医療関連機器圧迫創傷(Medical Device Related Pressure Injury : MDRPI)
発生患者数
(分母) 調査期間初日(0時時点)の入院患者数+調査期間に新たに入院した患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 0.149% 0.163% 0.242% 精神病棟 0.009% 0.004% 0.016% -
24 持ち込み圧迫創傷(褥瘡)率
(分子) 入院後24時間以内に圧迫創傷発生の記録がある患者数
(分母) 調査期間に新たに入院した患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 1.129% 1.084% 1.511% 精神病棟 0.038% 0.039% 0.025% -
25 紹介率
(分子) 紹介患者数+救急搬送患者数
(分母) 初診患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 80.1% 89.3% 85.5% 精神病棟 54.2% 67.2% 61.3% -
26 逆紹介率
(分子) 逆紹介患者数
(分母) 初診+再診患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 142.0‰ 103.8‰ 106.9‰ 精神病棟 74.2‰ 15.9‰ 16.8‰ -
27 症候性尿路感染症発生率
(分子) 分母のうちカテーテル関連症候性尿路感染症の定義に合致した延べ回数
(分母) 入院患者における延べ尿道留置カテーテル使用日数2021年度 2022年度 2023年度 備考 0.36% 3.84% 1.07% -
28 救急車・ホットラインの応需率
(分子) 救急車で来院した患者数
(分母) 救急車受け入れ要請人数
・包含 ホットラインでの受け入れ要請患者数(ホットライン:消防本部からの救急車専用電話)
・除外 他院からの搬送(転送)人数、ヘリコプターによる搬送(転送)人数2021年度 2022年度 2023年度 備考 99.46% 99.23% 99.29% -
29 救急車受入要請件数
「救急車・ホットラインの応需率」を算出するための数値であり、救急車両の受入要請の総数です。この数値の動向により、地域的な救急医療の需要を量る目安になります。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 3,735件 3,523件 3,502件 -
30 うち)受入件数
「救急車・ホットラインの応需率」を算出するための数値であり、実際に救急患者搬送要請を受け入れた事例数です。救急センターの運営状況を示す指標の一つです。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 3,715件 3,496件 3,477件 -
31 救急搬送受入をお断りした事例
当院は救急搬送要請を100%受け入れることを基本方針としておりますが、止むを得ずお断りすることがあります。どのような状況下でお断りしたかを記録することにより、救急センターの適切な運営管理に役立てることができます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 重症患者の治療中による受入困難:2件
軽症であるためかかりつけ医へ搬送:5件
軽症であるため近隣へ搬送:12件
病棟急変患者対応のため近隣へ搬送:1件外来処置ベッド満床による受入困難:1件
かかりつけ医へ搬送:2件
近隣へ搬送:24件外来処置ベッド満床による受入困難:1件
重症患者の治療中による受入困難:5件
かかりつけ医へ搬送:1件
近隣へ搬送:16件
まずは輪番病院へ:2件 -
32 特定術式における手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
(分子) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数×100
(分母) 手術室で行った手術件数2021年度 2022年度 2023年度 備考 99.23% 98.00% 97.00% -
33 特定術式における術後24時間(心臓は48時間)以内の予防的抗菌薬投与停止率
(分子) 術後24時間以内に予防的抗菌薬投与が停止された手術件数
・冠動脈バイパス手術またはそのほかの心臓手術の場合48時間以内
(分母) 特定術式の手術件数2021年度 2022年度 2023年度 備考 79.33% 73.10% 56.60% -
34 特定術式における適切な予防的抗菌薬選択率
(分子) 術式ごとに適切な予防的抗菌薬が選択された手術件数
(分母) 特定術式の手術件数2021年度 2022年度 2023年度 備考 99.78% 99.80% 99.80% -
35 手指消毒薬(ABHR)使用量
手指消毒は、清潔で安全な医療行為を提供する感染対策として最も有効な方法です。本指標は、患者さんお一人に対し医療スタッフが1日で使用した消毒薬の量を計算しており、推移を確認することで感染対策活動について評価しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 ICU部門 121.2(ml/patientday) 129.3(ml/patientday) 64.0(ml/patientday) NICU部門 167.1(ml/patientday) 211.6(ml/patientday) 143.1(ml/patientday) 一般病棟 14.1(ml/patientday) 14.3(ml/patientday) 10.2(ml/patientday) -
36 5Moments遵守率
5moments(ファイブモーメント)とは、手指消毒や石けんによる手洗いを行う適切なタイミングについて、2009年に世界保健機関(WHO)が示したものです。本指標は、医療スタッフが医療行為中に手指衛生のタイミングを遵守している割合を示しており、推移を確認することで感染対策活動について評価しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 ICU部門 75.9% 71.7% 66.4% NICU部門 81.3% 69.3% 69.4% 一般病棟 69.8% 71.9% 68.3% -
37 MRSA分離率(分離数/検体提出数)
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、特定の抗生剤が効きにくい細菌であり、人の手や医療器具などを介して人から人に伝播する細菌です(接触感染)。病院だけではなく市中でも拡がる細菌ですが、院内で拡がらないように対策を実施しています。本指標は検査室に提出される検査材料のうちでMRSAが検出される割合を示しています。割合が低いほど望ましいとされています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 4.3% 4.5% 4.4% -
38 MDRP分離率(分離数/検体提出数)
MDRP(多剤耐性緑膿菌)は、多くの抗生剤が効きにくい細菌であり、MRSAと同じように接触感染で拡がります。本指標は検査室に提出される検査材料のうちでMDRPが検出される割合を示しています。割合が低いほど望ましいとされています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 0.1% 0.3% 0.2% -
39 ブドウ球菌におけるメチシリン耐性率
ブドウ球菌は皮膚の常在菌のひとつですが、特定の抗生剤が効きにくい菌が存在します。本指標は、当院の検査で検出されたブドウ球菌中のメチシリンという抗生剤が効きにくい菌の割合を示しています。割合が低いほど望ましいとされています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 55.3% 56.2% 58.2% -
40 MRSA菌血症発生率(発生数/全入院患者数×1000)
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は皮膚に存在することの多い菌ですが、感染症を発症すると特定の抗生剤が効きにくいため治療に難渋することがあります。本指標は、全入院患者さんにおける本感染症患者さんの割合を示し、大きな変化がないか確認しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 0.04‰ 0.05‰ 0.1‰ -
41 C.difficile 発生率(発生数/全入院患者数×1000)
C.difficile(クロストリディオイディス・ディフィシル)は腸内に存在することがある細菌ですが、感染症を発症すると接触感染で拡がる細菌です。本指標は、全入院患者さんにおける本感染症患者さんの割合を示し、大きな変化がないか確認しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 0.07‰ 0.13‰ 0.09‰ -
42 CLABSI (中心静脈カテーテル関連血流感染症)
感染率 (1000device‐day)
中心静脈カテーテル関連血流感染症は、医療関連感染の中でも発症すると重症化するリスクの高い感染症です。この数値は、中心静脈カテーテルを使用している患者さんについて、どれくらいの割合で感染事例が発生しているかを示しており、モニタリングを継続しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 特殊部署 0.7% 1.6% 0.6% 一般病棟 1.7% 1.7% 0.8% 使用比
中心静脈カテーテル関連血流感染症は、どれくらい使用されているかにおいてリスクが異なります。本数値は、入院患者さんにおいて中心静脈カテーテルが使用されている比率を確認する指標です。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 特殊部署 0.44% 0.52% 0.54% 一般病棟 0.05% 0.06% 0.06% MSBP遵守率 (高度無菌遮断予防策)
中心静脈カテーテルを挿入する際は、高度無菌予防策という厳密な無菌操作が必要です。この数値は、挿入時に遵守された割合を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 特殊部署 90.7% 90.5% 92.5% 一般病棟 81.3% 89.7% 90.3% -
43 VAE (人工呼吸管理関連事項)
人工呼吸器装着に関連した肺炎の合併は、医療関連感染のひとつです。本指標は、集中治療室に入院された患者さんにどれくらい人工呼吸器を使用しているか使用比として把握し、どれくらいの割合で感染事例が発生しているかモニタリングしています。(※現在サーベイランスは未実施。2025年度より再開予定です。)
2021年度 2022年度 2023年度 備考 感染率 (1000device‐day) GICU/HCU – – – 使用比 GICU/HCU – – – -
44 SSI (手術部位感染)
SIR(標準化感染比)
手術部位感染は医療関連感染のひとつで、手術に関連して発症する感染症のことです。本指標は、院内で実施している手術の中から特定の術式を選び、全国の標準的な感染率と比較しています。結果に大きな変化がなければ、適切な管理における推進活動の成果であると考えます。(※2022年度よりサーベイランスは未実施。今後の再開については未定です。)
2021年度 2022年度 2023年度 備考 CBGB(冠動脈バイパスグラフト術) 1.35% 1.29% 0.00% FUSN(脊椎固定術) 1.44% 1.76% 1.49% ESOP(食道手術) 0.00% – – COLO(大腸手術) 1.16% 1.54% 1.03% BILI-PD(膵頭十二指腸切除) 0.98% 0.47% 0.72% -
45 静注抗菌薬使用量
感染症治療に使用される抗菌薬は、種類や量を適切に選択して使用することで、治療効果向上や耐性菌出現の抑制が期待できます。本指標は、抗菌薬使用状況を把握し、適正使用を支援することに役立てられています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 17.62AUD 18.77AUD 20.51AUD -
46 糖尿病患者の血糖コントロール HbA1c<7.0%
(分子)HbA1c(NGSP)の最終値が7.0%未満の外来患者数
(分母)糖尿病の薬物治療を施行されている外来患者数
過去1年間に糖尿病治療薬が外来で合計90日以上処方されている患者
(除外対象) 運動療法または食事療法のみの患者2021年度 2022年度 2023年度 備考 46.6% 55.8% 65.4% -
47 65歳以上の糖尿病患者の血糖コントロール HbA1c<8.0%
(分子)HbA1c(NGSP)の最終値が8.0%未満の65歳以上外来患者数
(分母)糖尿病の薬物治療を施行されている65歳以上外来患者数
過去1年間に糖尿病治療薬が外来で合計90日以上処方されている65歳以上(※)の患者
※ 調査期間の最終日時点で患者年齢が65歳以上
(除外対象) 運動療法または食事療法のみの患者2021年度 2022年度 2023年度 備考 22.5% 25.3% 25.3% -
48 退院後4週間以内の予定外再入院割合
(分子)分母のうち、前回退院から4週間以内に計画外で再入院した症例
(分母)退院症例数2021年度 2022年度 2023年度 備考 3.4% 3.0% 3.4% -
49 脳梗塞(TIA含む)の診断で入院し、入院2日目までに抗血小板療法あるいは一部の抗凝固療法を受けた症例の割合
(分子)分母のうち、入院2日目までに抗血小板療法もしくは一部の抗凝固療法(オザグレルナトリウム)を受けた症例
(分母)18歳以上の脳梗塞かTIAの診断で入院した症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 75.0% 73.3% 70.4% -
50 脳梗塞(TIA含む)の診断で入院し、抗血小板薬を処方された症例の割合
(分子)分母のうち、抗血小板薬を処方された症例
(分母)18歳以上の脳梗塞かTIAの診断で入院した症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 77.2% 78.6% 72.5% -
51 脳梗塞患者のスタチン処方割合
(分子)分母のうち、スタチンが投与された症例数
(分母)脳梗塞で入院した症例数2021年度 2022年度 2023年度 備考 70.0% 69.0% 65.5% -
52 心房細動を合併する脳梗塞(TIA含む)の診断で入院し、抗凝固薬を処方された症例の割合
(分子)18歳以上の脳梗塞かTIAの診断で入院し、かつ心房細動と診断を受けた入院症例
(分母)分母のうち、抗凝固薬を処方された症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 87.2% 95.4% 88.4% -
53 脳梗塞の診断で入院し、入院後早期にリハビリ治療を受けた症例の割合
(分子)分母のうち、入院後早期(3日以内)にリハビリテーション治療を受けた症例
(分母)18歳以上の脳梗塞の診断で入院した症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 73.9% 74.5% 75.4% -
54 1か月間・100床当たりのインシデント・アクシデント報告件数
(分子)調査期間中の月毎の入院患者におけるインシデント・アクシデント報告件数×100
(分母)許可病床数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 75.8件(月平均) 77.1件(月平均) 82件(月平均) 精神病棟 25.9件(月平均) 36.4件(月平均) 41.2件(月平均) -
55 全報告中医師による報告の占める割合
(分子)分母のうち医師が提出したインシデント・アクシデント報告総件数
(分母)調査期間中の月毎の入院患者におけるインシデント・アクシデント報告総件数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 7.3% 8.4% 8.4% 精神病棟 7.6% 4.4% 2.1% -
56 職員におけるインフルエンザワクチン予防接種率
(分子)インフルエンザワクチンを予防接種した職員数
(分母)職員数2021年度 2022年度 2023年度 備考 90.8% 86.9% 84.2% -
57 糖尿病・慢性腎臓病を併存症に持つ患者への栄養管理実施割合
(分子)分母のうち、特別食加算の算定
(分母)18歳以上の糖尿病・慢性腎臓病であり、それらへの治療が主目的ではない入院症例の食事2021年度 2022年度 2023年度 備考 75.2% 70.3% 68.7% -
58 65歳以上の患者の入院早期の栄養ケアアセスメントの実施割合
(分子) 分母のうち、入院3日目までに栄養ケアアセスメントが行われたことがカルテに記載された患者数×100
(分母) 65歳以上の退院患者数
(除外対象)入院期間が3日以内の患者(検査入院、短期滞在手術入院など)を除外する。2021年度 2022年度 2023年度 備考 90.8% 93.9% 93.2% -
59 血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合
(分子) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数×100
(分母) 血液培養オーダー日数2021年度 2022年度 2023年度 備考 85% 85% 84% -
60 血液培養検査において、同日に 2 セット以上の実施割合(生後28日未満)
(分子) 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日)
(分母) 血液のオーダー日数(人日)(実施日が生後28日未満)2021年度 2022年度 2023年度 備考 5% 7% 9% -
61 血液培養検査において、同日に 2 セット以上の実施割合(生後28日以上2歳未満)
(分子) 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日)
(分母) 血液のオーダー日数(人日)(実施日が生後28日以上2歳未満)2021年度 2022年度 2023年度 備考 20% 8% 8% -
62 血液培養検査において、同日に 2 セット以上の実施割合(2歳以上6歳未満)
(分子) 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日)
(分母) 血液のオーダー日数(人日)(実施日が2歳以上6歳未満)2021年度 2022年度 2023年度 備考 19% 12% 22% -
63 血液培養検査において、同日に 2 セット以上の実施割合(6歳以上)
(分子) 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日)
(分母) 血液のオーダー日数(人日)(実施日が6歳以上)2021年度 2022年度 2023年度 備考 88% 89% 87% -
64 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
(分子) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数×100
(分母) 広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数2021年度 2022年度 2023年度 備考 62.56% 71.14% 69.37% -
65 身体拘束率
(分子)分母のうち、物理的身体拘束を実施した患者延べ数×100
(分母)入院患者延べ数2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 11.20% 10.50% 10.80% 精神病棟 18.30% 22.10% 23.80% -
66 大腿骨頚部骨折の早期手術割合
(分子)分母のうち、入院2日以内に手術を受けた症例数
(分母)大腿骨頚部骨折で入院し、大腿骨折の手術を受けた症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 39.0% 40.0% 26.9% -
67 大腿骨転子部骨折の早期手術割合
(分子)分母のうち、入院2日以内に手術を受けた症例数
(分母)大腿骨転子部骨折で入院し、大腿骨折の手術を受けた症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 51.9% 56.0% 58.3% -
68 シスプラチンを含むがん薬物療法後の急性期予防的制吐剤投与率
(分子)分母の実施日の前日または当日に、5HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの3剤すべてを
併用した数
(分母)18歳以上の症例で、入院にてシスプラチンを含む化学療法を受けた、実施日数2021年度 2022年度 2023年度 備考 89.5% 82.4% 79.7% -
69 抗MRSA 薬投与に対して、薬物血中濃度を測定された症例の割合
(分子)分母のうち、薬物血中濃度を測定された症例
(分母)TDMを行うべき抗MRSA薬を投与された症例数2021年度 2022年度 2023年度 備考 89.9% 81.7% 89.5% -
70 薬剤管理指導実施割合(実施患者数ベース)(病棟薬剤業務実施加算の有る医療機関)
(分子)分母のうち、薬剤管理指導を受けた症例数
(分母)入院症例数2021年度 2022年度 2023年度 備考 63.0% 64.9% 67.9% -
71 集中治療を要する重症患者に対する早期栄養介入割合
(分子)分母のうち、集中治療室入室後3日以内に栄養介入を受けた症例
(分母)集中治療室に3日間以上連続して入室していた18歳以上の症例2021年度 2022年度 2023年度 備考 3.4% 1.7% 8.3% -
72 アスピリン内服患者の退院時酸分泌抑制薬(PPI/H2RA)処方率
(分子)分母のうち退院時に酸分泌抑制薬(PPI/H2RA)が退院時に処方された症例
(分母)退院時にアスピリン内服薬が処方されている18歳以上の患者2021年度 2022年度 2023年度 備考 48.5% 47.6% 46.5% -
73 在宅復帰率
【一般病棟】
在宅復帰率は、退院後に自宅等(社会福祉施設、グループホーム、有料老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅等含む)に帰宅した患者さんの割合となっており、通院または在宅での治療へ移行した割合を示します。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 92.2% 92.9% 92.1% 【精神病棟】
在宅復帰率は、退院後に自宅等(社会福祉施設、グループホーム、有料老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅等含む)に帰宅した患者さんの割合となっており、通院または在宅での治療へ移行した割合を示します。ここでは、精神病棟における在宅復帰率を示しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 精神科病棟 83.9% 87.4% 81.9% -
74 90日以内の退院患者率
【精神病棟】
精神疾患の中には、長期の入院治療を必要とする場合がある一方で、入院期間が長期化することで、退院後の社会生活に支障をきたす場合もあります。本指標は一定の期間での退院、社会復帰を目指すことを指標値としたものであり、より割合が高い方が、早期の退院が実現できていることとなりますので、望ましいと考えられます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 88.5% 88.2% 85.5% -
75 再入院率
【精神病棟】
精神疾患の中には、複数回の入院治療を必要とする症例がありますが、可能な限り初回の入院で病状の安定化を図り、再入院を避けることが望ましいことから、3か月以内に再入院することとなった患者さんの割合を指標としたものです。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 0.07% 0.04% 0.06% -
76 平均在院日数(医療観察法病棟を除く)
【一般病棟】
平均在院日数とは、一定の期間内における病院全体の入院から退院までの経過日数の平均値を表し、効率的な病院運用を示す指標の一つです。また、効率的な医療の提供は、患者さんの迅速な社会復帰につながります。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 一般病棟 13.1日 13.2日 12.8日 【精神病棟】
平均在院日数とは、一定の期間内における病院全体の入院から退院までの経過日数の平均値を表し、効率的な病院運用を示す指標の一つです。また、効率的な医療の提供は、患者さんの迅速な社会復帰につながります。ここでは特に精神病棟における平均在院日数を指標化しています。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 精神科病棟 40.5日 44.5日 74.6日 -
77 総合安全教育プログラム講習会受講率
医療安全に関する教育により、質の高い医療安全管理を実行できます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 89.2% 97.8% 100% -
78 看護師の離職率
看護師の離職率は、看護師にとって病院が働きやすい職場かどうかを表わすだけでなく、看護の質、チーム医療の充実等を表す指標であるとも言えます。正規雇用看護職員離職率=当該年度の総退職者数/当該年度の平均職員数×100
平均職員数=(年度当初の在籍職員数+年度末の在籍職員数)/22021年度 2022年度 2023年度 備考 6.50% 6.70% 5.50% -
79 患者及び利用者用投書への対処率
投書に対応することにより、患者さん中心のより良い医療の提供に努める事ができます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 52.3% 58.4% 73.6% -
80 患者及び利用者用投書の御礼の割合
投書に対応することにより、患者さん中心のより良い医療の提供に努める事ができます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 19.4% 26.5% 13.2% -
81 警察・消防OB配置率
トラブル等対処ノウハウを持った警察・消防OBを保安対策要員として病院に配置することにより、患者さんへの適正な診療環境を提供できます。
2021年度 2022年度 2023年度 備考 100% 100% 100%
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臨床指標総評
過去のQI指標