患者・ご家族の皆さまへの
安全で良質な医療の提供

岩手医科大学附属病院 病院長
森野禎浩

当院は、1897年に創設された私立岩手病院を起源とし、2017年に創立120周年を迎えた歴史ある医療機関です。創業の地である盛岡市内丸地区から約10km南下した紫波郡矢巾町への移転事業を2019年に完了し、医・歯・薬・看護の4学部を擁する医系総合大学として広大な学園都市を形成し、その一角を占めています。多くの専門医が在籍する大規模な特定機能病院であり、ヘリポートを併設し、高度救急救命センター、総合周産期母子医療センターなども運用しております。我々には次に示す特徴があり、課された役割を実現すべく約2500人の教職員が努力を重ねております。

    1. 高度先進医療の提供: 専門的な診療科を網羅し、高度で先進的な医療を提供し、救急を要する重症患者さんの集学治療も担当します。長い伝統に培われた経験に基づく医療も大切にします。
    2. 地域医療の「最後の砦」: 岩手県の医療ネットワークの中核を担い、医療連携を強化し、北東北の地域医療に貢献します。地域住民の健康を守るために、予防医療や健康増進活動にも注力します。
    3.  患者中心のケア: 患者一人一人に対し、個別ケアを提供することを重視します。皆様のニーズに合わせた治療計画を立て、全人的なアプローチを実践します。
    4.  リサーチと教育: 新しい治療法や医療技術の開発に積極的に取り組みます。学生や研修医・専攻医の教育機関として、臨床現場での実践的な教育を行います。
    5.  内丸との2病院体制: 外来機能を中心とした内丸メディカルセンターとの機能分化や融合をさらに進め、広大な県土の患者様が利用しやすい病院群を目指します。

当院の理念は「誠の精神に基づく、誠の医療の実践」です。建学の精神に基づく、変わらぬ行動原理です。同時に、医療は急速に進歩し大きく変わる性質をもち、最新の高度医療を遅滞なく提供するための努力、すなわち、高度医療機器の導入、特殊な治療資格の取得、大胆な投資、運営のフレキシブルな改善なども不可欠です。当院は特定機能病院として、こうした役割と真摯に向き合い、将来にわたって高度な医療を提供できる、持続可能な堅牢な仕組みを醸成し、多くの患者様や紹介元の医療機関から信頼される医療機関であり続けたいと願います。これからもご理解とご支援をよろしくお願い致します。

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