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歯科麻酔科の業務は、全身麻酔、全身管理、精神鎮静法、ペインクリニックの4つに分類されています。
1.全身麻酔
手術室では、主に嚢胞や腫瘍などの口腔外科手術における全身麻酔を担当し、外来では過剰歯や埋伏歯の抜歯など口腔外科的な小さな手術や口腔内全域にわたる歯科治療などの全身麻酔を行っています。
2.全身管理
全身的疾患(高血圧症、糖尿病、腎不全など)をお持ちの方も安心して歯科治療を受けられます。治療中は歯科麻酔認定医・専門医が患者様のそばで血圧計や心電図などを監視します。いつでも患者様の急変時にも対応できますので、安心して治療が受けられます。全身管理の必要な患者は、年々増加傾向を示しています。
3.精神鎮静法
患者様にとって歯科治療は、それ自身がストレスとなり偶発症(予期せぬ全身的症状)発生の誘因となります。精神鎮静法は、患者様の気持ちをリラックスさせますので、偶発症の発生防止にも有効です。歯の治療が嫌だと思っている方や、嘔吐反射、全身的疾患をお持ちの方に適しています。鎮静方法は笑気吸入鎮静法、静脈内鎮静法、その2つの併用の3つに分類されますが、患者様の全身的症状や歯科治療内容、治療時間などを考え、麻酔医が適切な鎮静法を選択します。
4.ペインクリニック
ペインクリニックでは、三叉神経痛や顔面神経麻痺など顎顔面の痛みや麻痺に対して、薬物療法や神経ブロック療法を行っています。痛みの原因がわからなかった方が、ここでの治療によって改善されたという方も少なくありません。他の医療機関からの紹介も多いですが、直接受診されても構いませんので、原因不明の痛みをお持ちの方、痛みが持続する方は、お問い合わせ下さい。