岩手医科大学附属病院 がんセンター

がん患者・家族サロン

よくある質問

看護師

病状説明で理解できなかった点はないですか?
主治医の診断や治療方針を十分に理解しないままセカンドオピニオンを受けると混乱することがあります。
まずは理解できていることを一緒に振り返り、その上でセカンドオピニオンを考えましょう。

重大な隠し事をしていると率直に話し合うことができず、お互いの気持ちを誤解してしまうことがあります。
闘病する上で家族との信頼関係が最も大切です。
真実を伝えることについてのメリットとその後のサポート体制を説明した上で共に考えます。

痛みや不安が増強すると在宅療養の中断に繋がることがあります。
そのような変化にも対応できるよう、病院との在宅チームとの連携を図ることが必要です。
ご家族とも相談し、準備をした上で在宅療養を開始できるよう資源を紹介します。

医療用ウィッグは、種類や価格も様々あります。
がん患者・家族サロン内にパンフレットがありますので、参考にしてみて下さい。
またがん患者・家族サロンでは、ボランティアの毛髪技能士さんより、頭皮・頭髪相談を受けることができます。

大きな衝撃を受け、動揺するのは当然のことです。
前向きになれない心の動きは、誰にでも起こることです。
辛い、悔しいといった自分の気持ちを溜めこまないで感じたことを打ち明けてみましょう。
がん患者・家族サロンでは、患者体験をされているボランティアさんから体験を聞くこともできます。

薬剤師

一般のお薬(血圧や糖尿病など)と比べ、抗がん剤は、副作用が気になります。
しかし、新しい抗がん剤の開発と共に、副作用対策も進歩しています。副作用に応じて、オーダーメイドに治療することも抗がん剤治療の特徴です。
抗がん剤には、悪いイメージはありますがこういった側面もあることを理解していただき、少しでも不安を解消できるよう相談にあたっております。

よくある質問に、肉類を摂ってはダメと誤解している場合が少なくありません。
むしろ、貧血や味覚障害を防ぐためにバランスのよい食生活が重要です。また、抗がん剤治療にて白血球が著しく低下した場合は、下痢や腸炎を防ぐため一時的に生ものを避けることが勧められます。
しかし、特に外来通院をしている場合など、そこまで白血球下がらない場合も少なくありませんので、ケースバイケースの対応が必要です。

サプリメント・健康食品については、病院のお薬のような効果は期待できません。
まれに病気の状態や服用中のお薬と飲み合わせが悪いものもあります。さらに、効果を考えると、あまりに費用が高すぎるものもあります。
補助的にどうしても使用したい場合や、ご家族、他の患者さんに勧められて迷っている場合などは薬剤師や医師に相談して下さい。

好ましくないサプリメント・健康食品の使用例としては、
放射線療法・化学療法中:
抗酸化サプリメント(過剰なβカロチン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、コエンザイムQ10)
血小板減少症、抗凝固療法中、手術前後:
抗凝固作用をもつサプリメント(過剰なビタミンC、ビタミンE、大豆イソフラボン、ニンニク、ショウガ、イチョウ、朝鮮人参)
乳がん(特に抗エストロゲン剤の服用中)患者、子宮体がん患者:
植物性エストロゲン(大豆サプリメント)などが挙げられます。

サプリメント・健康食品の有効性は、"よく調べられていない"というのが結論です。つまり、効果はよくわからないのです。
それに対して医薬品が、本当は「効かない」のに「効く」と判断される危険率は、5%以下と言われます。これは、コインを投げて5回連続「表」が出る確率です。
医薬品は、これくらいの確かさをもって、私たちの病気に使われています。

栄養師

主食、主菜(肉、魚などのたんぱく源)、副菜(野菜類)の組み合わせた献立を説明させていただきます。
保存方法については、調理後小分けにフリージングし、食べる直前に電子レンジを活用すると栄養素も壊すことなく摂ることもできます。

食事の回数や栄養バランスなどをうかがい、患者さんの背景や食生活状況に応じて、栄養剤、間食、食事量のアップなどの食事の摂り方を紹介させていただきます。
また、筋肉を増やすたんぱく源の多い食品の摂り方をご紹介します。

市販されている栄養剤や医薬品栄養剤の種類や購入方法のパンフレットがありますので参考にしてみてください。

体調に合わせて必要量を摂ることで、身体の消耗を防ぎ、再生を助け、免疫力がつき、感染症にもかかりにくくなります。
また、症状に合わせた食事の工夫や具体的な料理をご紹介いたします。

いつごろから食べられなくなったか、体重の変化がないか、現在の食事状況などをうかがい、カロリーアップの方法や患者さんの嗜好に応じた方法を一緒に考えます。
また、調子が悪い時は無理をせず、体調に合わせて食べられる物からはじめることが大切です。

医療相談員

病気のこと、生活のことを考えると不安な気持ちでいっぱいだと思います。
不安や悩みについてゆっくりとお話を伺い、精神的なサポートや社会資源のご説明をいたします。

現在の主治医に相談をし、他の医療機関でセカンドオピニオンを受けるという方法があります。
また、他の医療機関でどのような治療法を行っているのかを一緒にお探しすることもできます。

介護保険や身体障害者手帳を申請し、ヘルパーや訪問看護サービスを利用することができます。
また、通院が大変な場合には往診をしてくれる医療機関をご案内いたします。

がんに伴うからだのつらさや心のつらさに対処していく治療のことです。
また、お近くの緩和ケア病棟についてもご紹介し、入院をご希望される場合には連携を図ります。

高額療養費制度を使い、負担を軽減することができることもあります。
具体的にどのような手続きをとればいいか、分かりやすくご説明いたします。

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お問い合わせ

岩手医科大学附属病院がんセンター

019-613-7111
(内線3222)

月~金曜日 10:00~16:00
(祝日、年末年始を除く)

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