HIV/AIDS(エイズ)の基礎知識
HIV/AIDS(エイズ)について
HIVとAIDS(エイズ)は違うの?
HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)はエイズを引き起こすウイルスの名前です。
AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群)は、HIVが人に感染した結果、体の免疫力(病気とたたかう抵抗力)がなくなり重度の日和見感染症や悪性腫瘍などのいろいろな合併症を引き起こす病気の名前です。
HIVの感染経路
HIVは感染力の弱いウイルスですので、日常の生活では感染しません。主な感染経路は、次の3つです。
性行為 | HIVは血液、精液、膣分泌液に多く含まれていますので、性行為の相手の性器や肛門、口などの粘液や傷口を通じて感染します。 |
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血 液 | 覚せい剤などの回し打ちによる注射器の共有や、HIVが存在する血液の輸血によって感染します。 |
母子感染 | 感染しているお母さんから、赤ちゃんへ感染することがあります。 |
感染するとどうなるの?
HIVウイルスに感染すると、数週間以内に発熱・頭痛など風邪のような症状があらわれることがあります。 その後、自覚症状の無い軽度の免疫障害の時期が数年から10数年続きます。さらに免疫力が低下することで日和見感染症などを発症し AIDS(エイズ)と診断されます。いったん感染すると、体内からウイルスを排除することは難しいですが、治療薬を服用することによって AIDS(エイズ)の発症を遅らせることができます。
HIV検査について
感染したかどうかは、血液の中にHIVに対する抗体があるかを調べればわかります。HIVに感染してから体の中に抗体ができるまで6~8週間かかるので、 感染の可能性があった日から3ヶ月以上たってから検査を受けましょう。
HIV検査および相談は県内の保健所で匿名・無料で受けられます。予約が必要な場合もありますので、事前にお問い合わせください。
検査の結果は約1~2週間後に、電話や郵便ではなく、直接本人に伝えられます。
電話相談について
当院では、HIV・AIDS(エイズ)に関する相談専用電話を開設しています。
専門の相談員が対応していますので、お気軽にご相談ください。
