矢巾視能訓練室（在籍者1名）の業務内容は、以下に示す通りである。
（１）眼科入院者の入院時、入院中、退院前の視機能検査
（２）他科入院者の院内紹介に伴う視機能検査
（３）急患、緊急手術、特別再来に必要な視機能検査
（４）ロービジョンケア
（１）～（３）は、主に屈折、視力、眼圧検査の他、視野（GP、HFA）、眼球運動（Hess、9方向眼位写真撮影）、網膜断層写真撮影、眼底写真撮影、中心フリッカー値、網膜電位図（レチバルのみ）、斜視検査などに対応している。
（４）のロービジョンケアは、内丸の眼科外来で患者様の視覚的困難を把握し、保有視覚を最大限に活用するための支援が必要と判断された場合に紹介され、週1回（金）13時から2時間枠の完全予約制で対応している。この業務は、現在器具を備えている矢巾でのみ行われており、QOVの向上を目指すために必要な視機能評価（一般的な視機能検査および、偏心視領域やMNREADによる読書効率などの特殊検査）とニーズの判定、社会資源やエイドの紹介、保有視覚の理解や支援を目的とした環境整備などにも取り組んでいる。