中央診療部門
歯科衛生部

業務内容・取り組み

歯科衛生部

歯科医療センターと附属病院の歯科衛生部は、歯科医療センター長を歯科衛生部長として、歯科衛生士長、副歯科衛生士長、主任を含む36名の歯科衛生士と5名の歯科診療補助で業務を行っています。内丸に31名の歯科衛生士と4名の歯科診療補助、矢巾に5名の歯科衛生士と1名の歯科診療補助が配置され、患者さんの「口腔(こうくう)健康管理」に携わっています。

診療目標

「患者さんの立場に立ち、その思いを尊重した上で、快適なライフスタイルを支援するために、患者さん各々の健康レベルに合わせた歯科保健指導、歯科予防処置、歯科診療補助を行う」こととしております。

業務内容

口腔疾患の予防促進・改善の専門職としての業務をベースとしたうえで、「口腔健康管理」を主とした診療業務をより充実させております。

  1. 歯科予防処置
    う蝕や歯周病にならないための予防的な処置を行います。専用の器械を用いながら歯垢や歯石を除去し、う蝕予防のためにフッ素を塗布します。
  2. 歯科保健指導
    歯科医師の指示により、患者さんに口腔内の健康について説明し、患者さんに合ったセルフケアの方法や食事指導などを行っています。
  3. 歯科診療補助
    歯科治療が円滑に進むように、歯科医師の診療のアシスタントをしています。患者さんの状態に気を配り、不安や恐怖心を取り除くよう心がけています。また、歯科医師はじめ診療に関わっている多職種との橋渡しの役割も担っています。

内丸での取り組み

歯科医療センターでは、「口腔健康管理」を主とした診療業務をより充実させております。具体的には各診療科に来院されている患者さんの歯科疾患治療後に、「口腔衛生管理」へ移行し歯科予防処置や歯科保健指導を行っています。また、全身疾患のある矢巾附属病院を退院した患者さんに対し、口腔衛生管理を行っています。

産婦人科と連携した「マザークラス」や糖尿病・代謝・内分泌内科と連携した「糖尿病教室」などにおいては、連携サポートの一員として、業務を積極的に行っております。

矢巾での取り組み

附属病院では、手術の前後やがんの化学療法・放射線治療で入院中の患者さんに対し、「周術期口腔機能管理」を行っています。口腔内を清潔にし、細菌を減らしておくことが誤嚥性肺炎や治療の副作用などのリスクを抑えることにつながります。入院中を通して患者さんの「口腔健康管理」を行っております。また、口腔内の状況が悪化している患者さんや飲み込む力が低下している患者さんに対しては、病棟において口腔衛生管理や摂食嚥下サポートとしての口腔周囲筋のリハビリを行い誤嚥性肺炎等の感染予防に努めています。

多職種と「カンファランス」を行うことで連携をはかり、患者さんの全身状態の維持・向上を支援しております。

教育

歯科医療センターは地域に密着した医療機関として、矢巾附属病院は高度先進医療を行う基幹病院としての機能を求められることから、多岐にわたる医療知識が求められます。

医師、看護師、薬剤師など様々な専門性を持つ医療従事者と情報を共有し、患者さんの「口腔衛生管理」を行っていく必要があります。歯科衛生部として、歯科で行われる教育研修だけではなく、多職種診療において求められる知識と技術の修得の機会を増やしております。

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