中央診療部門
臨床工学部

業務内容・取り組み

臨床工学部門は、院内各所、多種多様に存在する医療機械の効率的運用、および安全管理を目的として、医療機器の中央管理業務を主体として1997年に開設されました。2024年4月時点、臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)は39名在籍し、矢巾附属病院で4,700件程度、内丸メディカルセンター(歯科医療センター含む)で1,300件あまりにも及ぶ、膨大な医療機器について保守管理業務を担っております。
また、人工呼吸や血液浄化、循環補助といった、生命維持管理装置に関する専門知識・技術のスペシャリストとして、様々な臨床業務への業務支援・技術提供を日々行っており、その多くのスタッフが、関連学会の認定資格を取得し、臨床の現場で活躍しています。
当院臨床工学部は、医療機器の操作および保守点検を通じ、質の高い安全な医療を提供し、病院機能の向上に貢献することを基本方針としており、臨床業務を通じて、チーム医療に貢献していきます。

【矢巾附属病院】

矢巾附属病院では、2019年9月に実施された病院移転に伴って、特定機能病院として、より高度な医療技術を提供できる環境が整備されました。入院における周術期や、専門外来へ通院される患者様において、不測の事態が発生した際においても、迅速な対応を可能にするため、担当スタッフによる当番oncall体制は維持しつつ、日勤・夜勤の2交代制勤務を導入し、24時間CEが院内に常駐する体制を構築しております。
増加する臨床業務・手術件数と、新規導入される高度な医療機器操作を通じて、患者様への安全を提供することの重要性から、CEが関与する臨床業務は、院内の中心的診療の一つといえます。

【内丸メディカルセンター】

機器管理センターとして、医療機器の保守管理を中心に医療機器の適正運用と資質の向上を図り、安全性向上および医療資源の有効利用へ寄与しております。

部門の概要(2024年4月現在)

臨床工学部 部長 (麻酔学講座教授)
技士長
主任  …   3名
総勢  … 39名 (男性31名、女性8名)

認定資格

関連学会等認定資格

・3学会合同呼吸療法認定士
・4学会合同体外循環認定士
・臨床ME専門認定士
・透析技術認定士
・心血管インターベンション技師

日本臨床工学技士会認定

・不整脈治療専門臨床工学技士
・血液浄化専門臨床工学技士
・認定医療機器管理臨床工学技士
・認定集中治療管理臨床工学技士

その他

・日本DMAT
・岩手DMAT

臨床工学部の業務

矢巾附属病院

スタッフが常駐するCEセンターは、院内医療機器の中央管理部門、および臨床業務の迅速支援を目的として、病院機能の中枢となる手術部・集中治療部に隣接したエリアに位置しております。活動の中心は高度で最先端医療機器が多く存在する「中央手術部」「集中治療部(EHCU・CICU・GICU・NICU等)」「血液浄化療法部」「カテーテル部門」など多岐に渡り、各部署で医師や看護師、その他医療スタッフと共に協働しております。

  • 医療機器保守管理 … 運用管理、点検・修理
  • 術業務支援 … ロボット支援下手術システム(da Vinci / hinotori)、人工心肺、神経刺激
  • 血液浄化業務 … 慢性維持透析、急性期血液浄化、特殊血液浄化、末梢血幹細胞採取、腹水濃縮
  • 集中治療業務 … 人工呼吸器・酸素療法、補助循環
  • 血管造影・心臓カテーテル部門 … カテーテルアブレーション、植込み型心臓デバイス対応、脳血栓回収

内丸メディカルセンター

外来機能を中心とした病院運営より、院内医療機器の保守管理を実施しております。また、矢巾附属病院と連携し、植込み型心臓デバイスの外来管理業務を担っております。

  • 医療機器保守管理 … 運用管理、点検・修理
  • デバイス外来 … 動作確認、遠隔モニタリング

 

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