中央診療部門
中央放射線部

業務内容・取り組み

はじめに
当部署は、60名の技師が所属し、幅広い診療装置を保有しています。病院の理念に基づき、使命感と倫理観を持ち、チーム医療の担い手として専門性を生かし、安全かつ安心な医療と情報を提供することを使命としています。また、医療被ばくの低減と医療安全に取り組みながら、専門分野の責任を果たし、常に技術と知識の向上を追求し、高品質な診療情報を提供します。
最新の医療技術を取り入れ、診療に貢献できる技術開発にも取り組んでおり、また医療機関と連携をとりながら、放射線医療の指標となることを目指しています。

一般撮影部門

一般撮影・マンモグラフィ・骨密度検査・歯科撮影・回診撮影を行っています。
一般撮影・回診撮影では胸部と腹部の撮影の他に、骨や関節のX線撮影を行っています。使用しているFPD(フラットパネルディテクター)により、画像表示までの時間が短く、スムーズに診療に繋げることが可能です。
歯科撮影では、パノラマ・CBCT・セファロ撮影を一台で行うことができるハイブリッド装置を導入しています。
骨密度検査は内丸メディカルセンターと解析データを統合しており、附属病院と内丸メディカルセンターのどちらで検査を行っても経時的変化を観察することができます。
マンモグラフィ装置は、画素サイズ50㎛のFPDを搭載しており、細かい部分まで描出することができます。この画素サイズにおいては、撮影後の画像表示までが最速の装置を導入しています。そのため、撮影時間を短縮し、患者の負担を軽減することが可能です。
装置:一般撮影装置 3台 マンモ撮影装置 1台 骨密度測定装置 1台 歯科撮影装置 1台 ポータブル 11台

一般撮影装置

MMG装置

骨密度測定装置

歯科ハイブリット撮影装置

 

透視部門

内視鏡透視室は、FPD搭載の透視装置と結石破砕装置を備えています。内視鏡を使用した小腸大腸検査や逆行性膵胆管造影検査、エコー下経皮的胆管ドレナージ、尿道膀胱造影検査、脊髄造影検査、嚥下造影検査、経気管支鏡肺生検、トモシンセシス撮影、体外衝撃波結石破砕術など、多様な検査・治療に対応しています。医師、診療放射線技師、看護師が協力し、患者さんの安全と安心を最優先に考えて検査を行っています。
装置:透視装置 4台 結石破砕装置 1台

透視装置

結石破砕装置

CT撮影部門

CT撮影部門では病気の発見や治療効果の判定のために、CT装置を3台導入して検査を行っています。検査内容に応じて、頭から足先までのさまざまな部位を撮影しています。また、最新のAI技術を導入し被ばく低減にも積極的に取り組んでいます。さらに、診断や手術支援のために3D画像の作成も行っています。患者さんが少しでも安心して検査を受けられるように、医師、看護師、診療放射線技師が協力し、接遇や医療安全にも配慮しながら検査を実施しています。
装置:CT装置 3台(320列 2台 160列 1台)画像処理装置 11台

320列CT

高精細CT(160列)

MRI部門

MRIは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略であり、強力な磁石と電磁波を使用して体内の状態をさまざまな断面で画像化することができます。この検査の特徴は、優れたコントラストの画像を取得できることです。これは、病変の検出に非常に役立ちます。また、近年ではAI技術を用いたDeep Learning再構成を使用することも可能であり、検査の品質向上に寄与しています。
装置:MRI装置 3台(3T 1台 1.5T 2台)

3T MRI

1.5T MRI

血管造影・心臓カテーテル部門

血管造影室・心臓カテーテル室では、造影剤を注入して血管を描出する造影検査やIVR(X線透視下でカテーテルなどを用いる治療方法)を実施しています。これらの検査や治療は局所麻酔下で行われ、負担が少なく受けられることが最大の特徴です。検査と治療の範囲には、脳動脈瘤、大動脈瘤、心筋梗塞、不整脈、下肢血管閉塞、良性および悪性腫瘍、血管奇形などが含まれます。また、外傷性出血、急性冠症候群、急性脳血管症候群などの急患にも対応しています。
装置:IVR-CT装置(80列)1台 血管撮影装置 1台 心カテ装置 3台

バイプレーン心カテ装置

IVR-CT装置

救急センター放射線部

高度救急救命センターの放射線部門は、X線撮影室、CT撮影室、透視撮影室を完備しており、24時間体制で救急患者の受け入れを行っています。日勤スタッフは3名、夜勤スタッフは2名おり、必要に応じて呼び出し体制を取っています。多様な患者の検査、迅速な診断と治療のために画像提供を行っており、他の診療科と協力しながら救急診療をサポートしています。また、救急認定技師の教育・研修や学生の臨床実習も積極的に受け入れています。
装置:CT装置(80列)1台 透視装置1台 一般撮影装置1台

CT装置

透視装置

一般撮影装置

放射線部手術室部門

手術室には、ハイブリッド手術室2室、バイプレーン血管造影室が1室配置されています。ハイブリッド手術室では、心構造疾患に対するTAVIやMitraClipなどのカテーテル治療、CBCTおよびナビゲーションシステムを使用した脊椎固定術、脳腫瘍や顔面骨折などの手術中に術中CT撮影を行っています。
血管造影室では、頭頚部血管疾患に対するコイル塞栓術、ステント留置術、血栓回収療法などの血管内治療や小児の心臓カテーテル治療を行っています。また、手術室では外科用イメージを使用した術中透視や術後のポータブル撮影も行われています。
装置:ハイブリット手術室 2室(血管撮影装置 1台 CT装置 1台) バイプレーン血管撮影装置 1台 外科用イメージ 4台

ハイブリット手術室(CT装置)

ハイブリット手術室(血管撮影装置)

パイプレーン血管撮影装置

核医学部門

核医学検査は、微量の放射線を放出する放射性医薬品を体内に投与し、専用のカメラを使用して体の機能や状態を評価する検査です。この検査では、放射性医薬品の種類によって体内での分布や代謝が異なります。さまざまな疾患の評価に応じて、脳や心筋の血流検査、骨や腫瘍、炎症などの検査が行われます。特にPET-CT検査は、がん細胞の活動状況を評価するのに特化しています。CT画像と組み合わせることで、機能情報と解剖情報を同時に提供することができます。さらに、特定の組織に集積する放射性医薬品を用いた内用療法も行っています。
装置:ガンマカメラ装置 3台 PET-CT装置 1台

ガンマカメラ装置

PET-CT装置

放射線治療部門

画像誘導放射線治療に対応した直線加速器2台を備えており、様々な部位に対する強度変調放射線治療や脳や体幹部(肺、肝臓、腎臓、脊椎など)に対する定位放射線治療を実施しています。また、婦人科がんに対しては、アフターローディング装置を使用した腔内照射や不整形な腫瘍への組織内照射も行っています。さらに前立腺がんでは密封小線源を前立腺内に埋め込んで治療する密封小線源永久挿入療法も行っています。患者さんが安心して治療を受けられるように、放射線治療装置の定期的な品質管理にも取り組んでいます。
装置:放射線治療装置 2台 体腔内照射装置 1台 治療用イメージ 1台 治療計画CT装置 1台

放射線治療装置

治療計画CT装置

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