医科
睡眠医療科

  • 1. 睡眠医療科とは

    誰もが人生の約3分の1を眠って過ごします。それにもかかわらず、これまでの医療では主に起きている状態の患者さんを対象として来ました。しかし、人が眠っている間も病気は眠ってくれません。また、眠っている時のみに現れる病気も数多く存在します。
    岩手医科大学附属病院では、睡眠関連疾患でお悩みの方々のお手伝いをするために、201071日に睡眠医療科を新設しました。
    東北・北海道の大学病院でははじめてとなる、大学医学部の教育研究のための学科と連動する極めてユニークな診療科です。また、2015年、日本睡眠学会の認定施設として幅広く睡眠障害の診断治療を行っています。
    睡眠医療科は、次のようなお悩みを岩手県内では数少ない睡眠の専門医が、問題解決のお手伝いを行います。

    いびきと無呼吸:

    強いいびきを伴って呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」、心臓の障害に伴って睡眠中に呼吸が乱れる「チェーン・ストークス呼吸」などの診断と治療を最新の方法で行います。睡眠にまつわる病態の確定診断検査である終夜睡眠ポリグラフ検査が常時実施可能です。必要な場合は陽圧治療装置酸素療法人工呼吸療法機器の処方、口腔内装置(マウスピース)など継続的な療養のための指導を行います。

    不 眠:

    「眠れない」、「寝付けない」、「途中で目覚める」、「朝早く目覚めすぎる」といった「不眠症」の悩みの相談(診察・検査)に応じます。必要な場合はお薬の処方も行います。

    過 眠:

    「いつも眠い」、「会議や運転中に眠くて仕事にならない」、「居眠りを指摘される」、「急に眠ってしまう」といった「過眠症」や「ナルコレプシー」の悩みの相談(診察・検査)に応じます。必要な場合は、眠気を調節するお薬の処方も行います。

    むずむず脚:

    眠ろうとすると脚がむずむず、脚の中がかゆい感じや熱い感じがして眠れない。歩くと楽になるけれどじっとしているとまた症状が気になる「むずむず脚症候群」の方の相談(診察・検査)に応じます。必要な場合には効果的なお薬を処方しています。

    悪い夢や睡眠中の不思議な行動:

    眠っているのに歩き出す、隣の人を殴ったり、危険な行為をしたりしてしまうなど、夢の中のことを実際の行動にしてしまう「レム睡眠関連行動異常」の悩みの相談(診察・検査)に応じます。必要な場合はお薬の処方も行います。

    その他、眠りと関係する悩みや相談:

    睡眠中のけいれん、歯ぎしりなどについてのご相談(診察)、概日リズム障害(夜型・朝方)の改善にも随時応じます。

    2.受診の手続き

    岩手医科大学附属内丸メディカルセンターの受診は基本的に紹介状はいりません。しかし、他の病院・クリニックで睡眠に関わる薬を処方されている方に関しては、これまでの経過と現在内服されている薬の処方理由が必要なため、通院中の病院・クリニックの先生からの紹介状をご持参いただく場合があります。通院されているそれぞれの医療機関から当院の医療連携室に、FAX等で、ご連絡いただいた場合も受診の手続きをさせていただきます。
    当院に初めてまたは久しぶりにご来院の場合は内丸メディカルセンター外来棟1階新患受付で睡眠医療科を受診希望とお申し出の上で新患受付を済ませ、内丸メディカルセンター入院棟2階睡眠医療科外来窓口までお越し下さい。
    当院に通院中の方は担当医に「睡眠医療科を受診したい」とお申し出下さい。睡眠医療科外来受診の手続きをさせていただきます。
    *新患・再来ともに予約制となっておりますが、当日に空きがある場合もございます。
     まずはお電話にて、お問い合わせください。

  • 睡眠医療科には睡眠検査のための入院施設があります。健康保険あるいは自費負担により終夜睡眠検査を行います。十分な睡眠状態を得るため、患者さん相互の気遣いやいびき等による影響を避ける必要があり、特別な設備を備えた病室のため、全て個室となりますのでご了承ください。

    入院中には睡眠状態の把握睡眠障害の診断、睡眠中の呼吸状態の把握、体の動き、いびき等の雑音の有無など10項目以上を睡眠している間、常時記録します。
    また、治療効果の判定や治療法選択のための検査も行います。特に無呼吸症候群では、nCPAP(しーぱっぷ)と呼ばれる治療装置を装着しての圧力設定や効果判定を行います。また、すでにnCPAPを使用している方の治療効果や使用率を高めるための入院も行えます。さらに、眠気の強さを評価するための反復睡眠潜時(はんぷくすいみんせんじ:MSLT)検査も健康保険にて対応しています。

    緊急の場合を除き、全ての検査入院検査は予約制となっており、1泊2日が標準ですが、2泊3日あるいは3泊以上など、病状と目的によりさまざまなパターンがあります。外来での診察時にご相談の上、入院日を決定します。睡眠検査のみのご依頼の場合でも、外来で予備検査を行うことがありますのでご承知おきください。

    外来での睡眠検査はご家庭で可能な簡易睡眠検査となりますが、健康保険で検査をする事が出来ます。また個室での入院ですが室料差額は生じません。

    検査の結果は退院3週間後に詳しく説明し、必要に応じて患者様にあった治療法をご紹介します。睡眠医療科での治療を要する場合、治療の多くは通院にて行われ、必要に応じ適切な治療科と連携して行います。

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