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外科では、専門性を高めるために上部消化管、下部消化管、肝胆膵・内分泌代謝、乳腺、小児外科チームに分かれ、互いに連携しながら体に負担の少ない手術の実践と高度医療の実現に努めています。
上部消化管チーム
食道癌に対する低侵襲手術(胸腔鏡およびロボット支援手術)
進行食道癌に対する集学的治療
胃癌に対する低侵襲手術(腹腔鏡およびロボット支援手術)
高度進行胃癌に対する集学的治療
胃GISTに対する腹腔鏡下手術(腹腔鏡内視鏡合同手術)下部消化管チーム
大腸癌(結腸癌・直腸癌)に対する腹腔鏡下手術
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対する腹腔鏡下手術
直腸癌に対するロボット支援下直腸切除術
直腸癌に対する肛門温存手術
局所進行直腸癌に対する術前治療
治癒切除不能進行・再発大腸癌に対する集学的治療
直腸GISTに対する集学的治療
人工肛門の造設手術と外来管理指導肝胆膵・内分泌代謝チーム
肝疾患に対する腹腔鏡下手術
胆嚢総胆管疾患に対する腹腔鏡下手術
膵疾患に対する腹腔鏡下手術
進行膵癌に対する放射線化学療法を併用した手術
肝移植(脳死、生体)
脾疾患に対する腹腔鏡下手術
副腎疾患に対する腹腔鏡下手術
高度肥満症に対する減量・代謝改善手術
甲状腺良性疾患に対する内視鏡下手術
ヘルニア疾患に対する腹腔鏡下手術乳腺チーム
乳房温存手術
センチネルリンパ節生検
形成外科と連携した乳房再建術(一次、二次)
遺伝性乳がん卵巣がん症候群に対するリスク低減乳房切除術(JOHBOC認定基幹施設)
多職種連携によるチーム医療(手術、薬物療法、放射線療法)
個別化医療を目指した多施設共同臨床試験・治験小児外科チーム
新生児から16歳未満の消化器(消化管・肝胆膵脾)、泌尿生殖器、頭頸部、呼吸器、皮膚軟部組織に至るまでの全ての外科疾患を診療対象とした低侵襲手術
・新生児(体重2,000 g以上)に対する内視鏡外科手術
・先天性肺疾患に対する胸腔鏡下手術
・腹部疾患に対する腹腔鏡下手術
・尿路系疾患に対する腹腔鏡(後腹膜鏡)下手術 -
当科は、消化管・肝胆膵脾などの消化器疾患から、高度肥満症・乳腺・甲状腺・副腎などの内分泌代謝疾患、さらには小児外科分野における疾患まで、広範な領域における様々な疾患の診断及び治療を担当しています。手術件数は年々増加しております。中でも当科の特徴としては、低侵襲性を目指した内視鏡下手術の積極的な導入があげられます。適応疾患は、胆嚢、肝臓、胃、大腸、食道をはじめ甲状腺、乳腺、副腎に至る疾患であり、それぞれ優れた成績を収めています。
また、がん治療においては、手術のみならず化学療法や放射線療法などを組み合わせた「集学的治療」を積極的に行っています。「標準治療の実践」は勿論ですが、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)に参加している食道癌、胃癌、大腸癌、乳癌の各グループをはじめ、多くの臨床試験に参加し、新たながん治療の開発にも貢献し、最新の医療を提供できるよう心がけています。
更に、「岩手医大緩和ケアチーム」と協力して、がん治療を受けられている方々がよりよい生活を送ることができるように努めております。