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矯正歯科とは
矯正歯科は、不正咬合をきれいな歯並びに治すだけではなく、顔立ちを整え、良くかめるようにすることや良い発音ができるようにすることも目的としている診療科です。
不正咬合とは
よく見かける不正咬合としては歯並びがでこぼこになっている叢生(そうせい)、下の歯が前に出てかみ合わせが逆になっている反対咬合(はんたいこうごう)、上の歯が前に出ている上顎前突(じょうがくぜんとつ)、前歯がかみ合わずにすき間が空いている開咬(かいこう)があります。
不正咬合の原因は
不正咬合は、親子の顔立ちが良く似ているように遺伝による場合や、指しゃぶりや口呼吸、あるいは歯とあごの大きさのバランスが悪いことなどで起こることがあります。不正咬合の中にはあごの骨の発達に伴って症状が悪化するものもありますので、不正咬合に気づいたら早めに相談されることをお勧めします。
当科における対応は
初診相談時には、治療に必要なお話をお伺いし、お口の中を拝見した上で不正咬合の状態、治療方法ならびに治療費の概略について説明します。
治療をはじめるには引き続き検査(通常2回)を行い、診断(治療法の詳細ならびに治療費の提示)をいたします。治療期間は
治療期間は、虫歯の治療と違って長期間を必要とし、短くても3年から4年、長い方では10年以上にわたる場合もあります。
治療費は
通常の矯正治療は保険が適用とならず私費診療となりますが、顎の手術が必要な顎変形症と厚生労働大臣が定める以下の疾患に対する矯正治療は保険診療の適用となります。
【適用疾患】唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)、鎖骨・頭蓋骨異形成、クルーゾン症候群、トリーチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、ダウン症候群、ラッセルシルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ウィードマン症候群、尖頭合指症、ロンベルグ症候群、先天性ミオパチー、顔面半側肥大症、エリス・ヴァン・クレベルト症候群、軟骨形成不全症、外胚葉異形成症、神経線維腫症、基底細胞母斑症候群、ヌーナン症候群、マルファン症候群、プラダーウィリー症候群、顔面裂、筋ジストロフィー、大理石骨病、色素失調症、口-顔-指症候群、メービウス症候群、カブキ症候群、クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群、ウィリアムズ症候群、ビンダー症候群、スティックラー症候群、小舌症、頭蓋骨癒合症、骨形成不全症、口笛顔貌症候群、ルビンスタイン・ティビ症候群、常染色体欠失症候群、ラーセン症候群、濃化異骨症、6歯以上の非症候性部分性無歯症、チャージ症候群、マーシャル症候群、下垂体性小人症、ポリエックス(クラインフェルター)症候群、リング18症候群治療に使用する装置は
矯正治療に用いる装置は、よく見られることのあるワイヤーの装置や取り外しのできる装置、固定式の装置など様々ですが、患者さんの治療に最適な装置を選択して使用します。