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当科では、う蝕、歯周病、外傷等により歯を喪失した患者を対象とする人工歯根(デンタルインプラント)を用いた補綴治療を行っている。そしてデンタルインプラントによる口腔機能の回復、審美性の回復、継続疾患の予防、および健康維持増進を最終的な目的としている。
インプラント治療においては、専門知識を有する日本口腔インプラント学会指導医(2名)、専門医(5名)および口腔インプラント外来を専門とする歯科衛生士を中心に医療チームを形成している。
当科は補綴主導型インプラント治療を基本方針としており、治療計画は多角的な検討および綿密な計画のもと行っている。全症例に対しパノラマX線写真撮影、コーンビームCT撮影(CBCT)、生化学検査(血液検査、尿検査等)を施行している。その結果をもとに、診察診断を行い適切なインプラントシステム、埋入部位、インプラントサイズなどを全体カンファレンスにより決定している。手術は、歯科麻酔科と連携し静脈内鎮静法などを併用して行なっている。顎骨に埋入されたインプラント体が骨結合されたのちに最終的な上部構造装着を行う。インプラント治療が終了した後は、経時的なメインテナンスを行っている。デンタルインプラントは、顎骨内での破折やインプラント周囲炎などの合併症を引き起こす可能性があるため、当科ではメインテナンスに重点をおいている。
当科はこれら連携した治療の中で、幅広い知識、専門的な臨床手技、医療従事者としての矜持を持ち合わせた専門医を育成している。また、それに合わせ、臨床に即した教育を本学歯学科学生、研修医、および歯科衛生学科学生などに行っている。 -
外来環境
・外来ユニット:4台
・CO2レーザー:1台
・口腔外バキューム:1台小手術室
・手洗い装置:1台
・ユニット:1台
・無影灯:1台
・手術用ビデオ:1台
・ビデオモニター:1台