特殊診療部門
総合周産期母子医療センター

業務内容・取り組み

岩手県総合周産期母子医療センターは7階西病棟にあり、母胎集中治療室(MFICU)9床と新生児集中治療室(NICU)24床、回復期治療室(GCU)14床からなります。産婦人科と小児科が精神科や内科、小児外科の他、院内の専門診療部門と綿密に連携し、県内広域から当院にかかる妊産婦と胎児の健康に寄り添えるように24時間体制で注意深く重点診療を行っています。
MFICUでは重症産科疾患の入院加療を行えるように、多数のMFICU専任医師を配しています。岩手県周産期情報システムネットワークを介したMFICU入院受け入れを行っていますが、それ以外でも入院管理が必要な場合には随時、相談を受けつけています。また、遠方から御紹介いただいた場合には、ある時期までMFICUにて周産期管理を行った後に地元の中核医療施設への逆母体搬送を実施しています。産科病棟では正常分娩も受け付けています。
NICUでは岩手県全域および周辺地域の早産、新生児仮死、先天性心疾患、先天性消化器疾患、先天性代謝異常症、染色体異常症など、さまざまな病気をもった新生児の集中治療を行っています。
さらに総合周産期母子医療センターでは、県内各地の産婦人科・小児科と協力して遠隔診断支援を含む胎児診断を活発に行い、出生後の集中治療方針を早期に立てるように努めています。赤ちゃんの後遺症なき生存を目指すのはもちろんですが、生まれてすぐからご家族と離れ、多くの治療を受ける赤ちゃんとそれを見守るご家族の不安やストレスを軽減し、良好な家族関係をつくれるよう、「ファミリーセンタードケア」の理念に基づいた医療・看護も行っています。緊迫した集中治療室内でもご家族だけのパーソナルスペースを確保するほか、明るい雰囲気のGCU、完全個室の母児同室を備えています。未来をつくる赤ちゃんの生命とご家族の笑顔を守っていけるよう、日々努力しています。

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