チーム医療

 
◆糖尿病教室


糖尿病教室は医師や看護師、薬剤師など多職種の医療従事者が連携して糖尿病についての専門的知識や情報提供を行います。
現在、臨床検査技師は4名で担当しています。
臨床検査技師は「検査の意義や検査データの見方・考え方について」、「糖尿病について正しい理解と自己管理の重要性について」を毎月第2・第4火曜日に講義しています。
また、患者さんの血糖自己管理ができるように必要に応じて血糖自己測定(SMBG:Self Monitoring of Blood Glucose)の使用方法や注意点の指導を行っています。

 
◆栄養サポートチーム(NST)


栄養サポートチーム(NST)は様々な職種で構成され、栄養サポートが必要な患者さんの栄養管理を行うチームです。
当院のNSTは医師・歯科医師・管理栄養士・看護師・薬剤師・歯科衛生士・言語聴覚士・事務員・臨床検査技師などが構成メンバーとなっており、毎週NST依頼患者さんを対象にミーティングと回診を実施しています。
ミーティングでは各職種から患者さんの情報を提供しあい、全身状態を総合的に評価して栄養プランを検討し、臨床側に提案します。
臨床検査技師の役割は患者さんの時系列検査データの説明です。介入前後の評価に検査データは重要な役割を果たしているものと考えています。

 
◆院内感染対策チーム(ICT)


院内感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)は、感染症や感染対策の知識、経験を持つ医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務員等によりチームが構成され活動しています。
具体的には、医療関連感染サーベイランス、感染対策確認ラウンド、対策立案・マニュアル作成、職員教育・研究、感染対策地域連携などの活動を行っています。
臨床検査技師は、耐性菌検出状況や血液培養検査実施状況などのサーベイランスの実施、アウトブレイクへの対応、院内ラウ ンドへの参加、教育・啓発などを行っています。

 
◆抗菌薬適正使用支援チーム(AST)


抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)は薬剤師、医師、看護師、臨床検査技師で構成され、病院で処方される抗菌薬の適正使用に向けた診療支援を目的として活動しています。
具体的には、医師(内科系・外科系)・歯科医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師が参加するASTミーティングを週1回を目安に行い、必要に応じてラウンドを実施しています。また、毎日、血液培養陽性者に対するMicrobiology Roundを行っています。
臨床検査技師は適切なタイミングで、遺伝子検査を用いた血液培養ボトル内用液からの直接菌種同定、耐性遺伝子検出を行い、抗菌薬適正使用支援に役立てています。

 
◆呼吸ケアサポートチーム(RST)


呼吸ケアサポートチーム(Respiratory Care Support Team:RST)とは主に人工呼吸器を装着した患者を対象に、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、臨床検査技師等の他職種が集まり、呼吸ケアの質および医療安全管理の向上を目的として活動しています。
臨床検査技師は、グラム染色結果や細菌培養検査結果の迅速報告、結果の正しい解釈を伝えることでRSTの活動に貢献しています。

 
◆治験・臨床研究支援


『治験』とは、国(厚生労働省)に薬として認めてもらうために行う臨床試験のことです。治験に同意された方には、薬の安全性や効果などを確認するため定期的に様々な検査を受けていただくことが多く、その期間や検査内容は治験によって異なります。
当院では、臨床研究支援センターの中に治験ユニットが設けられており、医師、薬剤師、治験コーディネーターが中心となって治験業務を行っています。
検査部は検査を通して治験に協力しており、治験担当者が窓口となって治験ユニットと連携しながら、国内外の検査センターで一括して検査を行うための検体処理や検査に関するアドバイスを行っています。
治験に興味がある方は『岩手医科大学 臨床研究支援センター 治験ユニット』のホームページ https://www.hosp.iwate-med.ac.jp/hospital/chiken/index.html もぜひご覧ください。